
【代表コラムシリーズ】1万回聞かれる質問
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だ決めなくて大丈夫です」と答えたあなたへ — 進路は”3年生から”では遅い理由
1. はじめに:1万回聞かれてきた言葉
進路相談をしていると、毎年高校2年生から同じ言葉が返ってくる。
「今は興味があるものがないんで、学部はまだ決めなくて大丈夫です」
その言葉に、ひとつだけ問いたい。
それは 今のあなた が返している言葉なのか?
それとも なりたいあなた が返している言葉なのか?
2. なぜ「2年生」が分かれ道なのか
進路は、3年生になってから決めるものではない。 正確に言えば、3年生から動き始めて掴める進路は、用意された選択肢の中から 選ばされた進路 になりやすい。
もちろん例外はいる。3年生からでも自分の意志で進路を切り拓ける選手はいる。ただそれは、競技でも学業でも十分な土台を2年生までに積み上げてきた選手であることがほとんどだ。
仮に偏差値30、評定平均2.5の状態から「筑波大学に行く」と決めた選手がいたとして、残り10ヶ月で間に合うだろうか?
何より、本人がそれを心から信じてガムシャラに走り切れるだろうか?
要は、自分自身を信じることができるか、という問いだ。
かくいう私も、大学進学を考えたとき、本当に自分の行きたい学校を選択できる状態ではなかった。
だが — 高校2年生の今ならできる。
試合に出ていなくても、勉強が得意でなくても、22ヶ月(2年生の1年+3年生の10ヶ月)あれば自分に合った大学を選び取れる。
進路選択は 「2年生が勝負」 だ。 2年生のみんなは、今できることをもう一度考えてみてほしい。
3. 伸びる選手の共通点
「どんな選手が成長しますか?」 これも1万回聞かれてきた質問のひとつ(9,500回くらいは保護者の方からの質問)。
ここまで多くの選手を伴走してきた実感として、傾向ははっきりある。
- ・今の自分で選択する選手 → 緩やかに伸びる
- ・なりたい自分で選択する選手 → 急激に伸びる
U16経験者やチームの中心選手は、自分の中に “正解の型” ができている分、計算された成長曲線を描くことが多い。これは決して悪いことではない。
一方で、爆発的に伸びる選手は
「変わらなきゃ生きていけない」 「変わらなければ目標に到達できない」
という 生存本能による危機感 から、「理想の自分(場所)」 を起点に行動できる選手だ。 完全に幻獣種だが、確かに存在している。 そしてこういう選手は、怖いくらい伸びる。
4. 「足し算」と「掛け算」
両者の違いを、こう捉えている。
- 既存の自分ができることで選ぶ積み重ね → 足し算
- 未知の領域を厭わず、なりたい自分で選ぶ積み重ね → 掛け算
掛け算で動ける選手は、人・もの・機会を巻き込みながら一緒に変化していく。 未知との出会いが化学反応を生み、一段違う成長スピードに乗っていく。 この 未知との遭遇による確信的な成長 こそ、私が【掛け算】と呼んでいるものだ。
ちょっとした思考実験
人は1日に何万回もの選択をしている、と言われる(諸説あり、一説には1日3~5万回とも)。
仮に 1日35,000回の選択 を、365日続けたとしよう。
- ・足し算で過ごす1年 → 35,000 + 365 = 35,365
- ・掛け算で過ごす1年 → 35,000 × 365 = 12,775,000
ざっくり 約360倍 の差。
もちろんこれは数学的な厳密さを問う話ではない。あくまで私の私見の比喩として、「同じ毎日でも、何を起点に選ぶかで行き着く場所はここまで違う」 という感覚を伝えたい。
この理論、あなたはどう思うだろうか?
5. 最後に — 代表からのメッセージ
最後になるが、今年も進路のサポートをしていると、多くの選手からタイトルの回答が来る(結構くる)。
一言だけ問いたい。
それは 今のあなた が返している言葉なのか?
それとも なりたいあなた が返している言葉なのか?
もしあなたの選択肢にない(必要ない)と思っているボールが来ているのだとしたら、それは掛け算ができるチャンスではないだろうか?(というかチャンスだからね)
どんな自分で人生を謳歌したいかはあなた次第。
- 自分で答えを決めて行動すること
- まだ先だから大丈夫でしょ、とこの機会を見送ること
- 人が動いてるのをみての危機感でしか動けないこと
- やっている人をバカにすること
- 全然ピンとこないけど、まずやってみようかと思ってバカになってやってみること
あなたの選んだ行動が、あなたの人生を創っていくことはみんなに知っておいてもらいたい。
MOISHでは、先輩アスリートたちが実際にどう進路を選んできたかを見ることができる。
迷っている2年生こそ、まずは覗いてみてほしい。


