
大学サッカーのリアル #5:自分に合う大学サッカーの選び方──行きたい大学に出会ったとき、挑戦できる自分でいるために
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「大学でサッカーを続けるかどうか」
そう思ったとき、君は何から考え始めるだろうか。これまでの配信でもさまざまな角度からお伝えしてきた。
強い大学か。有名な大学か。地元から近い大学か。
はたまた自分のポジションにチャンスがありそうな大学か。
もちろん、それも大事だが、その前に、まず見てほしいものがある。
それは今の自分だ。
行きたい大学を探す前に、行きたい大学に挑戦できる自分をつくろう。
どれだけ「この大学に行きたい」と思える大学に出会っても、サッカーの力、学校の成績、これまでの実績、普段の生活。
必要な準備が整っていなければ、そもそも挑戦の入口に立てないことがある。
これは少し厳しい話かもしれない。
でも、進路の現場では実際に起きている。
高校3年生になって、ようやく本気で行きたい大学に出会う。
調べてみたら、評定が足りない。
練習参加に行きたいけれど、これまでの実績が足りない。
紹介してもらいたいけれど、普段の取り組みや生活面で自信を持って推薦してもらえる状態ではない。
そのときに初めて、
「もっと早くやっておけばよかった」
と思う選手がいる。
だから、高校1・2年生の君に伝えたい。
まだ志望校が決まっていなくてもいい。
でも、準備は今からできる。
INDEX
1. 行きたい大学に出会う前に、準備できることがある
今から始めたいことは、3つある。
1つ目は、今の自分の現在地を知り、大学でどんな4年間を過ごしたいかを考えること。
・自分のサッカーの力は、今どのくらいなのか。
・学校の成績はどうなのか。
・サッカーでの実績はあるのか。
・英検など、受験でプラスになる資格を持っているか。
・普段の生活は、誰かに胸を張って見せられるものになっているのか。
ここを考えないまま大学を探すと、名前を知っている大学、強そうな大学、なんとなく良さそうな大学ばかりが目に入る。
でも、大学サッカーの4年間は思っているより長い。
ケガをしたり、学業やアルバイトとの両立に悩んだり、チーム内で自分の立ち位置が見えなくなったりすることも多いだろう。
そのときに支えになるのは、
「自分はこの4年間で何をしたいのか」
という、高校生のときに自分で考えた軸だ。
2つ目は、学校の成績を少しでも上げること。
サッカーで大学に行きたい選手ほど、成績を後回しにしてしまうことがある。
でも、成績は確実に進路の選択肢を広げる一助になる。
例えば、スポーツ推薦の枠が限られていても、一般入試で入学後にサッカー部へ入部できる大学もある。入部条件は大学・部ごとに異なるため、必ず確認しよう。
指定校推薦で入学して、サッカー部に入る道があるかもしれない。
スポーツ推薦でも、評定平均の基準を設けている大学がある。
成績が足りないだけで、挑戦できるはずだった大学が候補から消える。
それは、本当にもったいないし、そのときに取り戻せるものではない。
3つ目は、サッカーで上を目指し続けること。
大学でも本気でサッカーを続けたいなら、サッカーの力はやはり必要だ。
日々の練習、自主トレ、筋トレ、食事、睡眠、試合での一つひとつのプレー。
結局、毎日の積み重ねが、進路につながっていく。
「あの大学に行きたい」
「あの環境でサッカーがしたい」
「あのレベルに届きたい」
そう思える大学に出会えたら、今の練習や勉強の意味は変わる。
だからこそ、大学を調べることは、ただの情報収集ではない。
今の自分の行動を変えるきっかけになると強く信じている。

2. まずは「自分がどうサッカーと関わりたいか」を考えてみよう
MOISHには「志向性」という進路を考える上での超重要項目がある。
これは、大学で自分がどのようにサッカーと関わっていきたいかを整理するためのものだ。
志向性を入れることで、大学検索でも自分に合いそうな大学を絞り込みやすくなる。
AからFまで、6つの考え方があるので紹介したい。
A:大学卒業後にプロを目指したい
大学の4年間を、プロになるための時間にしたい。
本気でプロを目指したい選手に選択してほしい。
B:どこまで上を目指せるか挑戦したい
プロになるとまでは決めていない。
でも、自分の力がどこまで通用するのか試したい。
4年間で、できるだけ自分を高めたい、挑戦したい選手向けだ。
C:チームと一緒にカテゴリーを上げていきたい
今の自分は、大学トップレベルではないかもしれない。
でも、まだ心に火が残っている。
今は全国大会に出ていない大学かもしれない。
地域の上位リーグにいない大学かもしれない。
それでも、自分たちの4年間で昇格を目指す
優勝を目指す。全国大会を目指す。チームの立ち位置を、自分たちで上げていく。
そういう4年間に燃える選手はCだ。
D:学生主体のチームでいろいろな経験をしたい
学生が中心になってチームを作る。
部を運営して組織を動かし、サッカーだけでなく、社会に出てからも活きる経験をしたい選手はD。文武両道を目指していたり、学力の高い大学を考えていたりする選手も、この志向性に当てはまるかもしれない。
E:とにかくサッカーを楽しく続けたい
高いレベルにこだわりすぎなくてもいい。学生主体にこだわりすぎなくてもいい。
でも、大学でもサッカーを続けたいし、思いきり楽しく打ち込みたい。
スポーツ推薦の有無や入部条件は、大学・部によって異なる。志向性だけで決めつけず、必ず個別に確認しよう。
F:選手以外の形でもサッカーに関わりたい
主務、マネージャー、学生トレーナー、学生コーチ、学連。
大学サッカーには、プレーする以外にもいろいろな関わり方がある。
将来もサッカーに関わっていきたい。
プレー以外の立場でも経験を積んでみたい人は、Fに当てはまる。
どれが上で、どれが下という話ではない。
大事なのは、大学名を眺める前に、
自分がどんな4年間を過ごしたいのかを考えること。
そこが少し見えてくるだけで、大学の見え方は変わる。

3.「何から考えればいいかわからない」なら、クエストを使ってほしい
MOISHには、もう一つ使ってほしい「クエスト」という機能がある。
チーム導入をしている選手が使える機能で、毎月4つの設問が届く。
「大学について調べろ」と言われても、何を見ればいいかわからない。
「将来を考えよう」と言われても、どこから考えればいいかわからない。
そういう選手は多いと思う。
だから、クエストを使ってほしい。
設問に答えることで、自分と向き合う時間ができるし、考えていることを、少しずつ言葉にできる。
それが進路に向けて、小さな行動を起こすきっかけになる。
進路は、一回考えたら答えが出るものではないので、毎月少しの時間でも向き合って考え、言葉にして動いてみてほしい。
一人で頑張る自信がない人も、まずは週に1回、15分だけクエストに取り組んでみてほしい。
その積み重ねは、やがて大きな差になる。

4. 高3になったとき、後悔しないために
高校3年生になったとき、本当に行きたい大学に出会う場面を想像してみてほしい。
そのときに、何かが足りなくて挑戦できないことがある。
その現実は、ある。だから、高校1・2年生の今から、できることをやっておいてほしい。
今できることを、100%。
できるなら120%。
今、進路と向き合っている高校3年生は、いろいろな壁にぶつかっている。
その姿を見ているからこそ、君には早くから準備してほしいと思っている。
高3になったときに、
「ここまでやり切ってきた」
「これで届かないなら、しょうがない」
そう思える状態で進路と向き合ってほしい。
行きたい大学に出会うことも大事だ。
でもその前に、
行きたい大学に出会ったとき、挑戦できる自分でいてほしい。



